2014/10/30

タルトタタンの夢

ストーリーはおもしろいし、出てくる料理はおいしそう。読み始めたら最後まで一気に読めてしまう、そしてたまらなくおなかがすく一冊です。
下町の小さなビストロにやってくるお客のさまざまな人間ドラマがショートストーリー&ミステリー仕立てになっています。ミステリーの謎を解決するのが、この店のオーナーでもある、頑固で腕のいいシェフ。ミステリーといっても、1人も死なないから、料理がまずくならないところもいい。

それにしても本の著者・近藤史恵さんは、ご自身が相当の食いしん坊なのでは?お歳は40代半ばと知ってびっくり。かなりクラシカルなフランス料理にも詳しいので、50~60代なのかと思いました。この本には最近のビストロでは見かけなくなった(作らなくなった)懐かしい料理がいくつも登場し、それがまた実においしそうに書いてあり、無性に食べたくなってしまいました。


タイトルにもなっている最初のストーリーを読んでいて、「ああ、タルトタタンが食べたい」そう思っていたら、メンバーの鈴木智子さんのブログに、この本から飛び出したような、おいしそうなタルトタタンがのっていました!!

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